インサガ 武器種ごとの命中・威力について
インサガの家臣には一部例外を除き斬(剣・大剣・斧)・打(体術・棍棒・銃)・突(小剣・弓・槍)の3属性に大別される武器種が設定されています
武器種によって命中や威力に多少の差がある他にも使える汎用技が大きく異なるわけですが今回は命中と威力の差異についてちょっとだけ考えてみます
命中の高低に対する威力の差分は釣り合っているとはまったくもって言い難いものがあります
と言うのも命中は固定でプラスマイナスが付いており1回の命中強化で容易に覆る程度の僅かな差しかないのですが威力は元の威力の比率に基づいて設定されており上位技になってくるとどう考えても攻撃力マイナスのデメリットが命中のプラスよりも大きくなってしまうためです
各武器種ごとの命中とランク10相当技の単体火力・全体威力を並べてみます
武器種 | 技ランク | 命中 | 単体威力 | 全体威力 |
---|---|---|---|---|
小剣 | 10(奥義) | 84 | 380 | 289 |
剣 | 10(奥義) | 82 | 390 | 296 |
斧・体術・弓・銃 | 10(奥義) | 80 | 400 | 304 |
棍棒・槍*1 | 10(奥義) | 78 | 410 | 311 |
大剣 | 10(奥義) | 76 | 421 | 320 |
この表からまず分かるのは「命中80・単体威力400・全体威力304」が基準となりそこから「命中が高いほど威力が落ちる」「命中が低いほど威力が上がる」ということです
ここで着目すべき点が「命中の差分に対して威力がどれだけ違うか」となります
最も威力の低い小剣と最も威力の高い大剣とでは1割もの威力差が付いておりランク10単体技だと41も違います
一方で命中はどう転んでも8しか違わないため全くもって釣り合いが取れていません
上2つは命中を同程度まで(若干過剰に)命中を強化した場合の大剣と小剣の技画像ですが命中が同程度であるのに対し威力がやはり40もの開きがあります
剣も小剣ほどではないにせよ若干の命中性能のために威力が犠牲になっています
以下は具体例として剣と大剣それぞれの最上位技であるクロスブレイクと乱れ雪月花を見比べてみます
武器種 | 技ランク | 技名 | 命中 | 威力 |
---|---|---|---|---|
剣 | 10 | クロスブレイク | 82 | 390 |
大剣 | 10 | 乱れ雪月花 | 76 | 421 |
このときクロスブレイクと乱れ雪月花の差分は命中6/威力31となります
ここで技の命中強化と威力強化の上がり幅を見てみます
強化内容 | 命中増減 | 威力増減 | SP消費増 |
---|---|---|---|
命中強化 | +5~+9 | -1~-3(大成功時0~-2) | +1~+3(大成功時0) |
威力強化 | -1~-6(大成功時0~-4) | +2~+6 | +1~+3(大成功時0) |
この時点でお気付きかと思いますが強化幅は命中の方が上がり易く威力の方が上がり難くなっています
命中強化で最も引きの悪いのは「命中+5/威力-3」ですがそれでも乱れ雪月花は命中81/威力418となり命中がほぼクロスブレイクに並んだ上で威力は28も高いままです
武器種 | 技ランク | 技名 | 命中 | 威力 | 累計強化回数 |
---|---|---|---|---|---|
剣 | 10 | クロスブレイク | 82 | 390 | 0 |
大剣 | 10 | 乱れ雪月花 | 81 | 419 | 1 |
命中の強化は容易である一方で技の威力強化は1回につき威力+2~+6され代わりに命中が±0~-6と非常に厳しいレートを提示されます
仮に非常に目の低い「威力+6/命中変動なし*2」を引き続けたとしても(この時点で既に非現実的ですが)クロスブレイクが5回技強化をしてようやく乱れ雪月花と同程度の420という値になります
武器種 | 技ランク | 技名 | 命中 | 威力 | 累計強化回数 |
---|---|---|---|---|---|
剣 | 10 | クロスブレイク | 82 | 420 | 5 |
大剣 | 10 | 乱れ雪月花 | 81 | 419 | 1 |
割といい目である「威力+4~命中-1」だとクロスブレイクを8回強化してようやく威力422/命中74という状態になります(実際の引きはもっと低いので10回強化して威力420/命中66と言ったところでしょうが…)
武器種 | 技ランク | 技名 | 命中 | 威力 | 累計強化回数 |
---|---|---|---|---|---|
剣 | 10 | クロスブレイク | 66 | 420 | 10 |
大剣 | 10 | 乱れ雪月花 | 81 | 419 | 1 |
これもろくすっぽ考えずに数値と上がり幅を設定した最初期仕様の傷跡のような気もしますがともあれかくもあれ技は命中が多少低い分には数回の命中強化でカバーできる上に素の威力でお釣りが来ます
反対に命中が高いとその分抑えられた威力を他と並べるためには凄まじい財力か労力が必要になって来ます(と言うより全体技以外の威力強化自体がそもそも現実的ではありません)
ここから更にクロスブレイクの命中を80台に戻すべく命中強化を実行すると仮に「命中+7/威力-2」を引いたとして2回の強化が必要です
武器種 | 技ランク | 技名 | 命中 | 威力 | 累計強化回数 |
---|---|---|---|---|---|
剣 | 10 | クロスブレイク | 80 | 416 | 12 |
大剣 | 10 | 乱れ雪月花 | 81 | 419 | 1 |
上記のとおりクロスブレイクを12回強化してもなお1回命中強化しただけの乱れ雪月花に勝てません
しかも「12回強化」とさらっと言っていますがクロスブレイクは基本強化時間が12時間ですので12回強化すると150時間程度かかります*3
更に実際にはここに「命中・威力強化による消費増分のSP軽減」という作業が入ります
12回強化してSP消費が+20されたとするとこれを元に戻すだけでSP軽減が平均10回必要になり+50時間ほどかかることになります
クロスブレイクが乱れ雪月花との初期威力差分の31を埋めるがために要求される時間は合計約200時間です
一方で乱れ雪月花は命中強化とSP軽減を1~3回ずつ行えば同程度の性能に仕上がります
とてもではありませんが威力の強化など正気の沙汰ではやってられません
小剣だと乱れ雪月花との威力差分は41にもなりますので200時間では済みません
ですので家臣の技の性能を考えるにあたっては「まず武器種固有の命中・威力の比率ありき」で「威力が高ければ高いほど有利」「大剣>棍棒>その他>剣>小剣」となります
武器種固有の命中・威力の比率は奥義にも適用されるため大剣の全体奥義が「強い」と言われているのはこのためです
逆に小剣は命中たった+4のためだけに威力を-20(乱れ雪月花比で言うと命中+8に対して威力-41)という凄まじいデメリットを背負っています
奥義実装までは「威力が低くても全体技がある」「高ランクに特効技がある」「威力は高いが全体技がない」などである程度の差別化がされていたのですが奥義実装により「高威力武器で全体技が正義」というような状況になりつつあります
小剣アルベルトやセルマのように「使い手の攻撃力が高いから小剣でも強い」という家臣いる一方でミカエルなど「本人の攻撃力が底辺クラスなのに特殊効果なし小剣奥義」という酷いハズレを掴まされた家臣もいます
逆にジュウベイやようせいのように「本人の攻撃力も威力も高い大剣で更に大剣の欠点を完全克服する全体奥義」という組み合わせもあり奥義によって泣く家臣と笑う家臣と悲喜交々です
ちなみに小剣奥義が威力289に対し棍棒はランク9汎用技のグランドスラムが威力278あり小剣は割と涙目な事態にあります(攻撃力の高い棍棒帝自体が数えるくらいしかいませんが攻撃力だけ期待する場合は下手すれば王シグルズのグランドスラムに持って行かれます)
汎用の全体技という意味では銃の二丁乱射も威力304ですが銃は単体技がランク9の跳弾止まりなので悩ましいところです
なお妖魔(とモンスター)のぶちかましは威力304です
大剣アセルスならば乱れ雪月花の威力421と併用できます(この辺りが妖魔の「ずるさ」のひとつでもあります)
何が言いたいのかいまひとつ分からない記事ですがこんなところで