イヴァン君のインサガ・インサガEC落書き帳

Imperial SaGa eclipse(インペリアル・サガ エクリプス:インサガEC)について気ままに書き綴っています

インサガEC ヒロイズム系列と精神法系列のダメージについて

 よく、インサガECにおいて「精神法持ちは強い」「精神法持ちは絶対に取っておけ」という声を聞きます。

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実際、確定クリティカルでクリティカルダメージ自体も上がるのだから強いとは思うのですが、具体的にどのぐらい強いのか? 最もお手軽なヒロイズム系列と比べて、どれだけ強いのか?

今回はそのあたりをざっくり計算して見ていきます。

 

 

そもそもヒロイズム系列とは? 精神法系列とは?

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「ヒロイズム系列」という言葉自体に特に意味はありません。ヒロイズム、ウェポンブレス、力の水などのことを指します。

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「精神法系列」も、こちらも言葉自体に特に意味はなく、精神法、時空の超越などのことを指します。

 

ヒロイズム系列 : 攻撃ダメージUPと記載されているもの。(単体の攻撃ダメージUP、奥義のダメージUP、などもこちら)

精神法系列 : クリティカル発生時のダメージがUPと記載されているもの。

 

これらをダメージ計算式に当てはめると、以下のようになります。 

分類 計算方法
ダメージ倍率 100% + ヒロイズム系列の倍率
クリティカルダメージ倍率 150% + 精神法系列のダメージ倍率
最終ダメージ(通常) ダメージ倍率そのまま
最終ダメージ(クリティカル発生時) ダメージ倍率 × クリティカルダメージ倍率

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では、ヒロイズム系列のバッファーを入れて、1人あたり最大数である3重複までかけたとき、最終ダメージがいくつになるのか見てみましょう。(ここでは素クリティカルは発生しないものとします)

 

表1.ヒロイズム系列のダメージ

バッファー人数 攻撃ダメージUP
(ヒロイズム系統)
CT率UP
+CTダメージUP
(精神法系統)
ダメージ倍率 CTダメージ倍率 CT発生 最終ダメージ率
1人 3重複 なし 299.8% 150% × 299.8%
2人 6重複 なし 499.6% 150% × 499.6%
3人 9重複 なし 699.4% 150% × 699.4%
4人 12重複 なし 899.2% 150% × 899.2%

 1人あたり3重複で約200%ずつ和算で増え、4人12重複で約9倍ダメージに達します。9倍ダメージの奥義があれば、強大なダメージを与えられることは想像に難くありません。

 

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では、次は精神法系列のバッファーを入れて、同じく1人あたり3重複で最終ダメージがいくつになるのか見てみます。

 

表2.精神法系列のダメージ

バッファー人数 攻撃ダメージUP
(ヒロイズム系統)
CT率UP
+CTダメージUP
(精神法系統)
ダメージ倍率 CTダメージ倍率 CT発生 最終ダメージ率
1人 なし 3重複 100.0% 300% 300.0%
2人 なし 6重複 100.0% 450% 450.0%
3人 なし 9重複 100.0% 600% 600.0%
4人 なし 12重複 100.0% 750% 750.0%

1人3重複の時点で300%となり、この時点ではヒロイズム系列1人3重複よりもほんのわずか(0.2%)高いダメージを示します。

しかし、そのあとは150%ずつ和算で増えてゆくのみで、4人12重複になると7.5倍撃と、強力ではあるもののヒロイズム系列の9倍撃には及びません

 

となると、シンプルに「ヒロイズム系列」「精神法系列」と分けて考えた場合、ヒロイズムの方が強力ということになります。

 

しかし実際のところ、ダメージ倍率とCTダメージ倍率が独立していて、ヒロイズムはダメージ倍率を、精神法はCTダメージ倍率を加算して、最終的に掛け算しますので、ヒロイズムと精神法を混在させれば更にダメージが伸びることは容易に想像できます。

 

それではヒロイズムと精神法の混成でバフをかけたとき、どれだけの効果を挙げるか見てみましょう。

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表3.ヒロイズム系列 + 精神法系列併用時のダメージ

バッファー人数 攻撃ダメUP
(ヒロイズム)
CT率UP
+CTダメUP
(精神法)
ダメージ倍率 CTダメージ倍率 CT発生 最終ダメージ率
2人 3重複 3重複 299.8% 300% 899.4%
3人 6重複 3重複 499.6% 300% 1498.8%
3人 3重複 6重複 299.8% 450% 1349.1%
4人 6重複 6重複 499.6% 450% 2248.2%
4人 9重複 3重複 699.4% 300% 2098.2%
4人 3重複 9重複 299.8% 600% 1798.8%

驚くべきことに、ヒロイズム系列と精神法系列を1人ずついれた2人バッファー時点で899.4%という、ヒロイズム系列のみでは4人必要だった9倍撃を達成できました。

つまり、ヒロイズム4人と、ヒロイズム1人+精神法1人とはほぼ同価値となり、バッファーの人数あたりのダメージ効率は約2倍という形になります。

更に見ていくと、3人体制でバフをかけたとき、ヒロイズム2人6重複・精神法1人3重複は約15倍撃、ヒロイズム1人3重複・精神法2人6重複は約13.5倍撃となります。

どうやらヒロイズムと精神法を両方かける場合は、ヒロイズム要員を多くした方が効果が高いようです。

さらに4人体制でのバフを見てみると、ヒロイズム・精神法それぞれ2人6重複ずつさせると約22.5倍撃と最も高い値を示しました。

 

結論

分かり切っていた話ではありますが、結果として「ヒロイズム系列と精神法を併用するとダメージが劇的にハネ上がる」という裏が取れた形になります。

 

また、ヒロイズム系列と精神法系列のみとを比較した場合、ヒロイズムの方がダメージ倍率自体は高いです。

 

というわけで、ざっと見、偏らせるとヒロイズム系列の方が強く、 組み合わせると劇的な効果を挙げる、といった結論が得られます。

しかして、よく言われるように「精神法が強い」のではなくあくまでも「組み合わせるとダメージがハネ上がる特性上、両方を揃える必要がある」のであって、「精神法持ちの希少性から『精神法は強い(≒手に入れておけ)』と言われる」ことが分かるかと思います。

仮にヒロイズムと精神法をそっくりそのまま所有者を入れ替えた場合、今度は「ヒロイズム持ちは絶対に取っておけ」と言われることでしょう。

 

 

おまけ:自己バフとの組み合わせ

では、ここから更に一歩進んで、「ヒロイズム系列使用時、別の手段でクリティカル率を補える場合、ダメージがどうなるか」を考えてみます。

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具体的には、レスリーの奥義や、アデルの奥義によるクリティカル率+100%といったものです。

表4.ヒロイズム系列 + クリティカル発生時のダメージ

バッファー人数 攻撃ダメージUP
(ヒロイズム系統)
CT率UP
+CTダメージUP
(精神法系統)
ダメージ倍率 CTダメージ倍率 CT発生
(CT率バフ)
最終ダメージ率
1人 3重複 なし 299.8% 150% 449.7%
2人 6重複 なし 499.6% 150% 749.4%
3人 9重複 なし 699.4% 150% 1049.1%
4人 12重複 なし 899.2% 150% 1348.8%

バッファー1人の時点でダメージが約4.5倍に達します。

ただ、バッファー人数2人の時点で、「ヒロイズム1人+精神法1人」の約9倍撃に抜かれ、そのあとは差が付けられる形になりました。

とはいえ、精神法がなくても結構な数値に到達します。素クリティカルは強し、といったところでしょうか。連携スキルなどにおいて、クリティカル率UPは攻撃ダメージUPよりも増加幅が大きいですので、一般的なケースにおいてはダメージ倍率を伸ばすよりもクリティカル狙いの方が効率もよさそうです。

 

同様に、「精神法系列使用時、別の手段でダメージ倍率を補える場合、ダメージがとうなるか」を見てみましょう。具体的には、リッチやアンリの奥義などの自分の攻撃ダメージ+50%バフです。

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表5.精神法系列 + ダメージ+50%自己バフ時のダメージ 

バッファー人数 攻撃ダメージUP
(ヒロイズム系統)
CT率UP
+CTダメージUP
(精神法系統)
ダメージ倍率
(+50%バフ)
CTダメージ倍率 CT発生 最終ダメージ率
1人 なし 3重複 150.0% 300% 450.0%
2人 なし 6重複 150.0% 450% 675.0%
3人 なし 9重複 150.0% 600% 900.0%
4人 なし 12重複 150.0% 750% 1125.0%

 バッファー1人の時点で4.5倍撃と、ヒロイズム系列+クリティカルとほぼ同等の結果となっています。ただし、バッファー人数2人以降は他の組み合わせほど高い効果を発揮しません。

そもそも精神法要員が有り余っているシーンでしかこういう状態にはならないと思いますが、ヒロイズム+クリティカルの対という形で記しました。

 

 

以上。