インサガ ドロップ将を振り返る その2
将は割と特殊なレアリティの家臣です
能力的には王と戦の中間に位置するわけですが成長機会が戦と同じ30回ですので戦と比べて能力面において大幅に上回れるかと言うとそうでもなく純粋にほぼ初期値のみの差異となりますし引退させた際に手に入る徽章も戦と同じヴァルク徽章10個で獅子の大徽章はもらえません
従って将は王と戦の間といっても戦に近い性質を備えています
しかし戦と将の決定的な違いとして「将はコマンダーに置ける」という点がありますのでやはり将は戦と比べて能力の初期値以上に重要度が高い貴重な戦力と言えます
前置きはこのあたりにして前回に引き続き過去のイベントドロップ将を見て行きます
イベント将に関する記事全体はこちらから
リヴァイ・エレン(進撃の巨人)・ミカサ・ミカエル・カタリナ・サラ・トーマス・ユリアン・エレン(進撃じゃない方)です
邂逅! 異次元より現れし巨人!
進撃の巨人とのコラボでコラボイベントでは初めてストーリーが描かれたこのイベントですがそのコラボイベントのストーリーが信じられないほど山も落ちも意味もない代物だったことの方が印象深かったです
簡単に説明すると
ロマサガ勢「オールドキャッスルの巨人以外の巨人がいるらしい」「正体不明の巨人と戦った痕跡があるぞ」「探索しよう」「やっぱりいなくなったぞ」
進撃勢「うおっ まぶしっ!」「どうやら異世界に紛れ込んだらしい」「自分たち以外にも巨人と戦った痕跡があるぞ」「探索しよう」「でも時間切れで元の世界に戻るぞ」
以上
ロマサガキャラと進撃キャラの会話? ねえよ
エレン・イェーガー達が敵以外の巨人と出会った時の反応? 出会わねえよ
一方でクエスト面では中ボス・大ボスには進撃の巨人の巨人が専用グラフィックで登場しまた好評を得た「全体討伐報酬」が設定されるなどストーリー以外は素晴らしく充実したコラボイベントでした
リヴァイ:312/28/21/28/斧
高水準でまとまった攻速型で無開花でも攻速ともに50越えが狙えるボクオーンに次ぐ無課金にとってのホープです
安定して先制し高い攻撃力からのブレードロールの殲滅力は非常に頼りになりボクオーンのグラスラよりも早い段階で習得・実践投入可能という利点もあり長きに渡って活躍したという帝国も多いのではないでしょうか
現在から見てもリヴァイのような高火力・高速度・全体攻撃ありの高スペック家臣は希少な強力な家臣です
特に斧王テイワが29/22/30ですのでリヴァイは王に比肩しうるほどの攻速型として完成された家臣であることが伺えます(実際には王の方が成長機会が5回多くHP面でも大きな差が付きますが)
更に育成の強い味方 ☆6ゲッコ ☆7英雄 ☆8リガウ島 のクエストが揃いも揃って植物ばかりのためブレードロールでザコを一掃できマキ割りでボスも瞬殺できるリヴァイは非常に頼りになる存在です(リヴァイが来るまでは戦クローディアや戦ジェイムズが似たようなことをやっていたものです)
エレン:316/29/22/25
※ドロップ将ではなく全体討伐報酬です
ノエルを伸びて欲しい能力に偏らせたような攻速型の剣家臣でありそれだけにノエル以上に実用的なステータスに成長しやすく頼れるアタッカーとして使っていたプレイヤーも多かったと思います
量産可能なリヴァイが優秀すぎてあまり目立ちませんが前述のとおり多くの場合理想的な成長を遂げたノエルのような運用が可能なため十分優秀な家臣です
特にノエルに過度の期待をして成長結果に裏切られた帝国ほどエレンのステータスに有難みを感じたのではないでしょうか
もっともノエルと異なりワンオフでまたコマンダーダンターグが乗らないなど一長一短ではあります(ワンオフである点は「エレンは確実に1人入手可能」と言い換えることもできますが)
ミカサ:308/26/23/29
※ドロップ将ではなくイベント期間ログインボーナス報酬です
ステータスとしてはエレンの攻と速を入れ替えたような形ですが武器が棍棒という長所がありグランドスラム砲台としては非常に優秀です
もっともより早い段階で手に入り攻撃力において上回るボクオーンというライバルがおり剣エレンや斧リヴァイと異なり棍棒の全体技はランク9まで存在しないため☆7ボスで安定して技を閃かせられないとお荷物になり易い難点があります(これはボクオーンも同様ですが)
特に無課金で将がエースになる場合はまだ☆7ボス相手に通常連打で技を閃くまで粘れるほど戦力基盤が安定し切っていないことも多く比較的早い段階で全体技や範囲技が習得可能な剣や斧に後れを取ることも多いかと思います
また他の物理攻撃将に比べて低めの攻撃力が災いしてグランドスラムの火力を活かせないということもありえます(私の将ミカサは攻38で終わりました)
但し確実に入手可能な棍棒将という点からボクオーンを取り逃したプレイヤーにとっては原作さながらに頼れるヒロイン(物理)だったことでしょう
目覚めよ! 伝説の巨竜ドーラ!
開発ロードマップでは「聖王イベント」と大々的に謳われ「すわ聖王廟の試練か」などと思わせながらも蓋を開けてみれば「ただのグリーンドラゴンと将ミカエルイベント」という先の進撃イベントに続く酷い肩透かしなイベントでした
ミカエル:309/19/33/21/剣/水光
なんともコメントしづらい防御特化型の将ミカエルです
イベントも「ただのグリーンドラゴンを倒すだけ」で全体報酬があるわけでも四天王や七英雄のように複数のイベントクエストがあるわけでもなく2週間丸ごと「ただのグリーンドラゴンを倒してミカエルを手に入れるだけ」でした
イベントの内容もアレでしたがミカエル自身の性能もお世辞にも高いとは言い難く攻速ともに低いため攻めには向かず術適性も水光のため補助の道が広いわけでもなく使い道はほとんどありません
一応試練での「硬い支援役」という運用は可能ですが将の水準で硬さにはさして期待できず素早さも低いため支援も後手に回りミカエルを入れるくらいなら支援「も」できる戦を入れた方が活躍が見込めるという有様です
帝ミカエルもステータス配分に恵まれず奥義もひどいハズレを掴まされ使い所が非常に限られてはいますが…
カタリナ:297/24/20/33/剣/水闇
※カタリナは東京ゲームショウ記念ログインボーナス(四天王イベント頃)とニーサの試練(ドーライベント直後)の報酬です
入手時期自体は四天王イベントと同時期と早くまたドーライベントの直後にも入手でき合計2人が入手可能です
特筆すべきは33という戦将の中でも最高のすばやさで攻撃力もそれなりにある(あくまでもそれなり)ため道中に先制が取れ撃ち漏らし処理も可能と将メインで運用する際にはカタリナがいるだけで安定して戦えます
更に補助術が全体化される改変が入ると戦将最速ダークソードという強力な役回りが可能となり帝や王が揃い出してもカタリナ以上のすばやさの家臣がいないため速度枠・ダクソ役として起用すると言ったある意味で帝や王を食えるだけの明確な利点を備えています(もちろんこの起用の仕方では王以上でカタリナより速いダクソ・金剛力使いがいればそれだけでベンチ行きではありますが)
また速度と支援に優れる反面で防御力が低くHPも300未満と不安が残り下手に☆9や☆10などに挑んで龍陣先頭ダクソをさせるとボスの物理クリティカルで即死しかねないため無茶はほどほどに(もちろんリスク承知の上で将オンリーでの☆10突破のキーパーソンとして見込むのもアリです)
やはり何はなくとも将の中で最速かつダクソ使いで元気の水による防御支援も可能と非常に使いでのある将でここまで見事に役割が明確だと王帝がかなり揃い出してもまだまだ現役でいられる非常に息の長い家臣です
速カンスト前提にはなりますが単純に「カタリナと同速以上の王」というだけでも限られる上に「ダクソか金剛力が使える」という条件が加わると将カタリナ実装時点では王ヤン・ファンのみで追加実装キャラでも将カタリナ以上のダクソ金剛使いは王コウメイと王モウトクとナルセスしかしかいません(ブルードラゴン憑依の王ヌサカーンも同速にはなりますが)
なおコマンダー能力が「将の速+3」というここでも徹底したすばやさ重視ぶりですので将が主戦力となる場合はカタリナをコマンダーに据えて本隊の先手の安定性を広げる使い方も有効です
魔王、死に魅入られし者
初めて奥義と見切りが追加されたイベントです
最初に告知の「既存家臣の強化」という一文を見たときには「いったいどんな強化がされるのか」と期待していました
今にして思えばこの頃の奥義は既存家臣への奥義は横断の王ロビンを除き揃いも揃ってがっかり奥義ばかりでしたが当時は奥義なんてそんなもんという認識が強かったので「ロビン持ちにとってはラッキーだった」くらいの感覚でした
イベントストーリーもかなりひどいもので「魔王が時間を操れるっぽくてTUEEE」みたいな感じで全てが掌の上で「魔王を倒したつもりになって息巻いているブラック」に対して何のフォローもなくそのままイベントが終わりました(誰とは言いませんが初期のメインライターのテキストはどれもこんな感じでとても見られたもんじゃありません…難しい言い回しを使って内容がないようなことを繰り返してます)
後々考えればカムシーンおじさんは精霊特効のみ(これでも本人が強いのでマシな方)の原作エッセンスが入ってるんだか入ってないんだかよく分からん乱舞技でロアーヌ兄妹は本人が非力なのに単なる単体特効物理と物凄い残念ぶりです(カタリナも残念組ではあるのですがまだ竜特効で出番が多めな点と最速クラスのダクソ運用ができるためこれもまだマシ)
王に至ってはロビンの横断以外は全く息をしていませんしそもそもこのイベント以降王の奥義は一切追加されていません
更にこれ以降の追加家臣は原作サブキャラであっても大半が帝であったりともはや開発側が王に対して完全に見切りを付けたと言っても差し支えないでしょう(王見切りの極意を得た!)
サラ:281/19/26/26/棍棒/土風/術士
防と速のバランスがよく土が扱えるため補助要員として活躍が見込めます
ただし単純に金剛力とストーンスキンが使いたい場合は将エレン(駆逐しない方)がすばやさも耐久も高いためそちらを使った方がいいでしょう
カタリナやエレンほどのすばやさはないため他のすばやさ要員が欲しいところですが将にはリヴァイをはじめとした攻速型や速攻型が多いためそれらとの混成になることが多いためさほど問題にならないかと思います
またサラは防御力はそこそこ高いのですが術士のためHPが低く思いのほか落とされやすい点に注意が必要です
もっとも術開発グレード7でダークソードが使える闇と異なり金剛力はグレード8が要求されるためしばらくは最後尾でストーンスキンという役回りになりそうではあります(防UPならば先制さえできれば先頭でも最後尾でも変わらないので)
もしサラを起用する場合は金剛力やストーンスキンだけでなく棍棒の骨砕きによるデバフを織り交ぜると大型ボス相手にはかなり有利に戦えます
試練の場合はサラは防御選任としてストーンスキンと骨砕きを交互に撃って別途ダクソ金剛力要員を準備してもよさそうです
トーマス:289/23/23/23/大剣/火水/術士
ザ・器用貧乏(間違った意味で)なトムですが将トムにも当てはまります
とにかく全てが中途半端で術も火水と支援するには片手落ちで攻撃するにも将では術適性値が心許なくそもそも上位術までの術開発グレードが追い付かないと色んな逆風が吹いています
いかんせん将では術適性と将が主戦力になる環境下での術開発グレードの問題からあまり活躍は見込めません…水舞とセルフバーニングと元気の水でもさせとく?
武器も大剣のため全体技もなく払車剣の横断火力に期待しようにも素攻23で火力不足ですのでシノン組の将の中ではいまひとつどころか「トムはシノン開拓民四天王の中でも最弱」と断言されかねませんと言うか最弱だと思います
帝になると火の鳥とうずしおを単騎で使い分けられるため弱点を取れる範囲が広い術士として活躍が見込めるのですが…将の場合は「なんでもできるけどどれも中途半端」ではなく「何もできない」と言った方が適切なくらいです
ユリアン:301/30/23/23/小剣/火風
目を引くのはここまでのイベントでのドロップ将の中でもダンターグと並ぶ最高値の30という高い攻撃力とそれでいて23という決して低くもない防速というバランスの良さです(現時点でのドロップ将の最高攻撃力はジュウベイの32)
小剣のため円舞剣やスクリュードライバーなど全体技や特効技で小回りの利く運用ができるのも評価できます(逆に最大火力だけ求める場合は技威力の低い小剣がネックになりますが)
また本人の攻撃力が将の中でもトップクラスのためあまり使うシーンはないかも知れませんがファイアウェポンとコールドウェポンどちらも使用可能ですので王帝が揃って来たら空いたSPでウェポンを王帝のメインアタッカーにバトンタッチという使い方もできます(ウェポンによる弱点上乗せダメージがユリアンのダメージを上回る必要があるため使用機会はかなり限定的になりますが)
コマンダー能力が「突家臣の攻+3」とこれまたそこそこ使い勝手のよいものなので小剣将ユリアンズ+槍将エレンという編成もネタ方面にも実用方面にもいい感じです
総じて攻撃力特化型ながらもそれ以外のステータスも悪くはなく使い易い将です
エレン:313/23/21/29/槍/火土
ステータス傾向はクジンシーに似ており攻防を入れ替えたような形です(クジンシーは20/24/29)
闇のみのクジンシーと異なりエレンは火土の2属性が扱えるため支援術の範囲が広くやはり攻防UP完備の土が扱える点が大きいです
但しサラでも触れましたが土は金剛力までがダクソよりも遠いため術開発グレードによって闇家臣か土家臣かを使い分ける必要があります
セルフバーニングと金剛盾の耐性2種使い分けも場面によっては役に立ちますので高めのすばやさとそれなりのHPを活かして場面によってカタリナやサラと入れ替えるような使い方もよさそうです
コマンダー能力が「女性の速+3」と汎用的な点も魅力で王や帝が揃って来た後でもコマンダー起用の余地があります
特にただでさえ速い将カタリナを更に速くできる辺りが将メイン編成時の強みになります(将オンリーならばカタリナが全将をカバーできますが実際には数人の王帝が混じるでしょうからその点ではエレンの方が汎用性に富みます)
今回はこの辺りで次回以降に送ります
あとすっかり忘れていましたがサービスイン記念の将グレイと七英雄イベントと同時期に開始したエンサガコラボの将セルマもいました
ドロップ将ではありませんが大体の扱いとしてドロップ将や配布将に準じるという形で次回あたりにねじ込もうと思います