インサガ ドロップ将を振り返る その6
コンバットのすごい苦行感がヒドイです
変に戦略を練って連勝数を上げるよりは全員全体攻撃しかしないで勝てるところまで勝ってあとは潔く負けて誓いを買い足した方が精神衛生上よろしいような感じですね
手持ちの弾丸がなくなりつつありますがイベント将ドロップの振り返りです
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今回の将はニーナ・ライザ・コッペリア・シルマールです
水の将魔! 追憶の逃避行!
サガフロ2のイベントクエストは安定してベニー松山氏のテキストが面白く読み応えがあります
プルミエールとグスタフのやりとりやグスタフとロベルトとの会話の「なさ」など原作を踏襲した上でしっかりしたストーリーラインを構築しながらも三枚目なオチを用意している点は流石はサガフリーク(たぶん)のベニー松山氏と言ったところでしょうか
ボスの水の将魔の攻撃が初手ブリザードで全体大ダメージだけでなくマヒまで引き起こすため戦闘どころでなかったのでロックブーケ同様の戦術が必要となりました
ニーナ:273/19/25/29/棍棒/水土風/術士
サガフロ2以降の家臣に顕著な「3値が優秀な代わりにHPがかなり低い」タイプのステータス配分です
HPが低い分すばやさと防御力に優れ術属性も3種類あるためHPの低さに目を瞑れば将ウンディーネのほぼ完全上位互換と言ってもいいほどです
実際にはここまでHPが低いと無開花ではHPが450前後で頭打ちになることも多く耐久力の面で安定性に欠けるピーキーさを内包しています
もちろん被弾しないよう陣形配置などを工夫すれば十分強力ですので補助専門としてルージュ・ウンディーネ・サラあたりのうち1人は抑えておきたいところです
ルージュやサラにも共通していますが土術は(何故か)他の術属性に先行してワンランク1の攻撃術が使える(ランク7の時点で横断のクラックが使えランク9の時点で消費SPもランクも1小さいままランク10と同威力のストーンシャワーが扱える)ですので比較的早い段階で実用可能な範囲攻撃術を使えるようになるのもポイントで特に術適性防具と相性もいいです(それでもクラックのグレード7は要求されますが)
ジャミル決意の装い! 惑乱の水竜!
なぜミンサガ版の通常ジャミルに先立って女装版だけ実装したのか疑問しか沸かないチョイスですが水竜と年増2人とカマによるドタバタギャグイベントでした
ジャミル(の女装版)とファラがミンサガ版でバーバラとダウドがロマサガ1版というアンバランスさではありますが「ミンサガ版はロマサガ1のイメチェン」と公式で明言されていたので「年増扱いされたバーバラがミンサガ版にイメチェンして近いうち登場するのでは」と思っていたのですが見事に外れました
ライザ:312/28/21/28/体術
ものの見事に体術版の将リヴァイもしくは術なし将ジェラールを体現しています
当然ながら完成された攻速型かつ体術かつ術なしでHPも十分確保できているため単純に強い家臣です
リヴァイがそうであったように(あるいは体術という特性上からそれ以上に)下手な攻速型・速攻型の王を食いかねない優秀さです
単純に火力が高いのも当然としてすばやさも高いため分岐先で練気掌で先制殲滅も担えサブミッションで攻DOWNを狙っても強いと攻めの総合力に関してはライザ以上の将はそうはいません
攻撃力だけならばライザ越えの将もちらほらいますし後のジュウベイは攻も速もライザ以上ですがジュウベイは大剣のため全体技もデバフもなくライザの方が場面を選ばず投入でき総合力では群を抜く性能を持ち物理将の中ではトップクラスの強さです
コマンダー能力の「体術の攻速+3」という点も範囲は狭いながらも強力であり単純にライザ部隊やライザ・ジェラール混成部隊で凄まじい性能を発揮するのは当然として術士の大半が棍棒か体術なので術士の速度の底上げとしても役立ちます
ターム族の脅威! 黄金の帝王と復讐の女王!
これまた原作ロマサガ2しか知らないプレイヤーには馴染みのないドレッドクィーンの登場です
また原作版最終皇帝男がまさかの槍で登場して「最終皇帝に槍のイメージないんだけどなぁ」などと思ったものです(最終皇帝男って大剣がデフォでそれ以外だと竜鱗の剣か体術という印象しかありません…奥義が竜槍ゲイボルグ関連だったらまだ分かるのですがかすりもしませんでした)
ドレッドクィーンは昆虫かつ女性かつ突弱点だったためスパローショットやスクリュードライバーが面白いくらいよく刺さったことや初手行動がロックブーケと違ってダメージなし魅了のフェロモンであることから比較的与しやすい手合いではありました
コッペリア:306/25/25/25/弓/状態異常耐性
完全バランス型の弓将です
既に弓将にはナイトハルトが攻27防31というハイスペックを引っ提げて登場していたこともあり単純な弓火力という面では押しが弱く感じました
もっとも弓ということ自体が既に利点でありナイトハルトがまず先手取ることが不可能なほど鈍足だったこともあり(まともに育てば)場面を選ばず活躍できるコッペリアは貴重な弓将です
特に分岐時の先制アローレインにはナイトハルトにはまず不可能な芸当ですので汎用性はコッペリアが上です
逆に合流時にはナイトハルトの攻撃力には敵わないので2人とも手持ちにいる場合には合流用のナイトハルトと分岐用のコッペリアと分けて使うとよさそうです
猛る炎の化身! 将魔の試練!
ラベールとサルゴンの会話やラベールと老ウィルの絆がよく描かれ「原作ではコーデリア派だけどインサガでラベールが好きになった」というプレイヤーも出たほどでもうこの頃になると初期のイベントクエストの無意味さは何だったのかと問いたくなるほどです(問うたところで答えは「ライターが変わったから」だと思いますが)
特にサガフロ2のイベントクエストはどれも秀逸であり続きが読みたいと思わせるオープニングと心地よい読後感のエンディングが好評だったかと思います
秀逸なサガフロ2イベントが多い中であえてベストを選ぶならばこのイベントを推します
ボスの炎の将魔は攻撃属性が熱に偏っておりかなり与しやすい相手ではありましたが一方でたまに飛んで来る熱属性なしのスクラッチが防御の薄い家臣にとっては7割は持って行かれる驚異的な攻撃力を誇っていました
シルマール:277/21/27/24/体術/火土光/術士
アニマ神拳の使い手ことシルマール先生は宮廷魔術士男にも似た防攻型の術士ですが正直術士はどれも似通った性能でまた将のステータスが基準だと防速型は分岐時の先制の安定性に欠けHPが低いのに防御だけ高くても不安が残るというのが本音です
術属性も火土光と補助をさせるなら他の速防型の土属性持ち(または水闇属性持ち)術士の方が適任のような感もあります(完全に合流時のみを考えた補助専業ならば防御力が高いシルマール先生にもお呼びがかかるのですが…かなり限られた状況かと思います)
特に速防型の将ニーナが既に入手できている場合はあえてシルマール先生をスタメン起用する理由もなさそうです
…とこれだけ書くとシルマール先生が今一つ魅力に欠けるように思えますが真価はコマンダー能力の「体術の術適性+10」という点にあります
と言うのも術士の大半が棍棒か体術のため「男性」「女性」に次ぐ広い範囲で術適性を引き上げられます
こうなると術適性防具と合わせてかなり実用的かつ強力な術士のダメージソースとしての運用が可能となります(全部乗せで術適性+40)
コマンダーとしては実質的に将のワンランク上を行っており術士編成の場合はシルマール先生が長きに渡ってコマンダー枠で先導してくれるかと思います
こんなところで
みんなお盆休みにはコンバットよりご先祖様のアニマを迎えることを優先しようね!!